田尾牧師牧師って

どんなことをしているの?

どんな人達なの?

日本人にはあまり馴染みのない職業だけに

少しでも馴染んでいただこうとブログを書いています。

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「クリスマスの意味」

 

メリークリスマス!
今週は、クリスマスですね。
クリスマスは、イエス・キリストの生誕をお祝いする日です。
クリスマスというとプレゼントを連想される方もいらっしゃると思いますが、
キリストは、神様が私達のために送ってくださった貴いプレゼントのような方です。
どうしてそうなのかって?
今日は、そんな話をしていきます。

さて、少し話はかわりますが、
先日、WHO(世界保健機関)から、
新型コロナウイルスの感染拡大で、今年のクリスマスを心配する子どもたちのために、
サンタクロースは新型コロナウイルスの免疫を持っていて、プレゼントを配るために世界中を移動できる」と、素敵なメッセージが出されました。
サンタさんはコロナの免疫をもっているそうです。
心配する子どもたちを気遣う素敵なメッセージですよね。

クリスマスは、なにか不思議と心が温まる機会を与えてくれます。
私の持論としては、
プレゼントを与える日、またもらう日として、
心のキャッチボールというか、愛のキャッチボールが色々なところで行われる日だから、
世界中で、この日、心が温まる機会になるのではないかと思います。
プレゼントを用意すると、それだけも何か嬉しい気持ちになりますよね。
貰った人が喜んでくれたらまたそれで嬉しいです。
もちろん、貰った人も嬉しいでしょう。

このクリスマスには、サンタクロースがプレゼントを持ってくる日としても有名ですが、
サンタクロースの由来は、イエス・キリストの生誕と深い繋がりがあることです。
この人物の由来となった人は、キリスト教の主教・聖ニコラウスだと言われています。
ニコラウスの逸話として、貧しさのあまり娘たちを身売りしなければならない家族の存在を知ったニコラウスが、夜中にその家の窓から金貨を投げ入れその金貨が暖炉の近くにあった靴下の中に入り、この金貨のおかげで娘たちを身売りせずに済んだというお話があります。

そこからサンタクロースが夜中に来て、靴下の中にプレゼントを入れるという今に伝わるスタイルになりました。呼び名も「聖(セント)・ニコラウス」が変化してサンタクロースとなっています。
彼の行いは、キリストから学んだこと、キリストの愛で行われたものでした。

ちなみに、
クリスマスツリーに飾る星や丸い飾りつけは、何を意味しているかご存知ですか?
星はキリストの降誕を知らせた「ベツレヘムの星」にちなんでいます。
丸い飾りつけは、りんごを意味しており、アダムとイブが食べた善悪を知る木の実を模しています。
ただ、実際は、りんごではないんですけどね・・・

クリスマスに行われていることには、意味がちゃんとあるのですが、
意味をあまり知らずに行っている人も多いのではないでしょうか?
意味をわかってすると、もっと価値があるようにできるし、もっと楽しむこともできます。
そのように、キリストがこの世に送られた意味をよく知ってこそ、
キリストの価値がわかるし、その恩恵を受けることもできます。

さて、イエス様が生まれたのは今から2000年前にイスラエルです。
当時、イエス様は3年半という短い期間、神様の御言葉、福音を伝えられました。
イエスは十字架上で非業の死を遂げるまで、心と思いと命を尽くして、神様を愛し、隣人を愛されました
最後は十字架の上で、自分を殺した人たちの罪のために祈られて亡くなられました。
命をとして、人々を救われました。

神様の愛を持つと、人は敵さえも愛することができることを教えてくださり、
真の愛とはどういうものか、はっきりと教えてくださいました。
イエス様が示された神様の愛は、その後、数名の弟子たちに受け継がれて、当時120人ほどの信徒たちから始まり、最初の350年間で、約3000万人に至りました。

実は、これほどまでに急激に、クリスチャンが増えた要因として、疫病の存在があったと言われています。
ローマ帝国の賢帝 マルクス=アウレリウス=アントニヌスの時代の165年、激しい疫病が帝国を襲いました。天然痘と推定されるこの疫病は15年にもわたって猛威をふるい、全人口の4分の1から3分の1が失われました。さらに、251年のことです。今度ははしかが全土を襲いました。ローマだけで1日5000人が死亡したとの記録が残っています。

多くの方が死んでいく状況の中、人間同士の絆がずたずたにされ、健康な人々はより安全な場所へと逃げ出し、多くの患者は、死の町に置き去りにされて死んで行きました。そのような中で、クリスチャンたちは自分が感染することも恐れず、病人の世話をしたのです。その献身的な行いは、家族や親せきの枠を超え、またクリスチャン以外の人々にも行われました。

彼らは、次のようなイエス様の言葉を心に抱いて行ったそうです。

「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさい。」
(マタイによる福音書7章12節)

「受けるよりは与える方が幸いである。」
(使徒行伝20章35節)

実際に、クリスチャンたちの献身的なケアがあった地域とそうでない地域では、死者数が倍も違ったそうです。
今も、コロナの中で、様々な問題がありますが、
そのような中で、キリストが教えてくださった、生き方こそ、私達に必要なものでしょうし、
多くの祝福を与えてくれるものです。

イエス様は、その生涯をかけて、
神様のを解いて教えてくださった方ですが、
愛の行いは、子孫たちに受け継がれ、
多くの幸せを私達に与えてくれています。

神様は、このような貴いキリストをこの世に送ってくださいました。
神様からの最高のプレゼントは、キリストです。
クリスマスは、キリストを送ってくださった神様に感謝をする日です。

クリスマスをきっかけにキリストについて知っていただき、
聖書をお手に取れられて学ばれる機会になれば幸いです。

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