野村牧師
皆さんはよく映画を観ますか?
私は、今はあまり観なくなりましたが、心に残っている映画があります。

「ペイ・フォワード~可能の王国~」という映画をご存知ですか?
「ペイ・フォワード」とは、善の連鎖という意味で、簡単にあらすじを話しますと、中学生の主人公が、学校の授業で「世界を変えるために出来ることとは?」という課題を出され、主人公の男の子は、「自分が受けた好意や善意、思いやりを、受けた相手に返すのではなく、他の人、3人に渡す」ということを考えて、それを実践するという内容です。

善意や思いやりを受けた人がまた、他の3人にそれを渡すことで、善の連鎖がなされ、世界が善くなるというアイディアでした。

この映画を知ったとき、聖書にも似たようなことが書いてあるな、と思いました。
聖書には、「自分を愛する者を愛したからとて、何の報いがあるのか。兄弟だけに挨拶をしたからとて、なんのすぐれた事をしているだろうか」とあります。

自分に善くしてくれる人に、善くすることは誰でもすることで、むしろ、自分に善く接してくれない、そのような人に善く接することが大事だと教えてくれています。

生活の中で、自分に悪感情などで接してくる人はほとんどいませんが、どんな時も、人に対して優しく、善く接する人になりたいです。

また、映画の話に戻りますが、「世界を(より善く)変えるために自分ができること」という課題を私なりに考えてみました。
考えているときに、ふと思いついた聖句があります。

また「見よ、ここにある』『あそこにある』などとも言えない。神の国は、実にあなたがたのただ中にあるのだ」。

ルカによる福音書17章21節

この世界を天国のように良くするためのキーは、自分にあると言っています。
この聖句を元にして、牧師先生が説教をしてくださったことがありますが、「まずは自分の心を天国のようにつくりなさい。そのようにしてこそ、周りも、環境も天国のようにつくることができる。」とおっしゃっていました。

世界を変える!というと、とてもスケールの大きいことだと思いますが、そのためにまずは自分が変わること、自分の心をいつも天国のようにつくること、これが世界を変えるための、大きな一歩なのだと感じます。

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