田尾牧師牧師って 

どんなことをしているの?

どんな人達なの?

日本人にはあまり馴染みのない職業だけに

少しでも馴染んでいただこうとブログを書いています。

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「子供を叱らない方法」



皆様、こんにちは。

今日は「子育てについて」話したいと思います。

昨今、子供の教育において自己肯定感を伸ばす、ということが話題にあがります。

簡単に話せば、子供が自分に自信を持つように育ててあげる、ということなのですが、

そのために大切なのは、親が褒めて育てることだと言われます。

いつも肯定的な声掛けをしてあげることで、子供が自信を持つようになり、

結果、子供の成長を促すことになります。


しかし、実際の子育ての現場では、

幼い子達は中々言うことも聞かないし、

褒めてあげたくても、叱りつけることが多くなってしまう、

子供としては頑張ってやったことを、親が否定してしまう、

子供の相手をしきれなくて放任してしまう、などなど

様々な問題があります。


本当に子供を育てるということは簡単ではないですよね。

日々、頑張っていらっしゃる親御さんたちには頭が下がります。

先日ある方と子育てについて話している時、

参考になる話を聞いたので紹介します。


その方の知り合いに、とても厳しく子供を叱りつける親御さんがいたそうです。

本当に言うことを聞かない男の子に対して、お母さんが怒鳴りつけているのですが、

子供は全然言うことを聞かないのです。

子供の方も慣れてしまっていくら叱っても駄目。

完全に心を閉ざしている状態というか、反抗している状態になっていたそうです。


そんなお母さんが、あることをきっかけに子供に対して全然叱らなくなったそうです。

何がきっかけだったかということ、

なんと犬を飼うことでした。


そのお母さん、子犬を飼ったそうなのですが、

犬の躾ができるまではどこでもオシッコするし、当然言うことを聞きません。

しかし、犬に対しては全然怒る気も起きなかったそうです。

なぜかというと、犬だから出来なくて当然だという考えがあったからだそうです。

その時、犬の世話をしながら、子供も同じなんだと悟られたそうです。


子供だから出来なくて当然なんだ、子供だから分からなくて出来ないんだ、

でも、どこか大人のように出来ることが当然だと考え、

子供に対して自分の求める水準を押し付けていたことに気づいたそうです。

その時から、子供を叱らなくなったそうです。

そうすると、親の理解してあげる心と姿勢によって、子供の心も開かれるようになりました。

その時から、言うこともよく聞くようになっていったそうです。


このことから言えることは、

「心を分かってあげる」ということが本当に大きいということです。

分かってあげられたら、自然と心が開いていくものです。

その時に初めて、親の言葉が子供に響いて、自ら出来るようになっていきます。


一番良い育て方は、自らできるようにしてあげることです。

ずっと引っ張ってあげることには限界があります。

自ら出来るようにするために、まずは子供の心が開くように、「理解」してあげることなのです。

厳しく叱って一時的には言うことを聞くかもしれません。

しかし、それでは子供が本当の意味でどうして駄目なのかを理解しないまま成長していくことが多いのです。

継続的な実践の中で体験し、体験の中で理解を深めていくものだからです。


また、子供は大人に比べてはるかに純粋で、敏感です。

叱られた言葉によって、子供の思考は萎縮し、自己肯定感が低い子に育ってしまうことはよくあります。

もちろん、全く叱るな、という話をしたいわけではありません。

ついつい叱ることが癖になっている方は是非参考にしていただきたいです。

子供を叱らない方法・・・まずは子供の目線にたって理解してあげることから始めてみてはいかがでしょうか。

今回の話は以上です。

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